第4回メディア・ユニバーサル・デザインコンペ
優秀賞(一般の部)

『2011 やさしいCalendar』

瞬報社オフリン印刷株式会社 辻岡 優日(山口県)

[工夫点]
「伝える」
・カレンダーとしての基本的な情報は全ての人に公平に伝えられるよう工夫しています。
・曜日、祝祭日の差別化はマーク化することでハッキリと明確に伝えます。
・色情報は見る人によっては紛らわしくなることもあるため、あえて黒のみでデザイン。
・数字も大きめに配置してあります。
「楽しむ」
・文字情報が黒のみで構成されているぶん、バックに色を配し12ヶ月を楽しめるようにしています。
・それぞれにはイラストを入れ、色情報が伝わらない方にも楽しめるようになっています。
・毎月「Shikitari」と題して、その時期の日本の風習などについて説明を入れています。
「使う」
・家庭やオフィスで使いやすいよう、少しだけなら書き込むことも可能なスペースをとっています。
・手に取る、置くの動作が誰にとってもストレスのないことを意識した形となっています。
・月の更新はお子様、高齢者、目の不自由な方と、誰にとっても容易なめくるタイプにしています。
[講評]
点字表示を加えた卓上カレンダー。文字は黒一色とし、土日祭日もデザインの違いではっきりと表すことで、背景と大きなコントラストを確保し、白内障の人にとっても非常に配慮が行き届いている。一方、背景は淡い色調で月ごとに色を変えてシンプルな図案を入れることで、カラフルさを出す一方、余白へのメモ書きも可能な実用性を兼ね備えている。目が見えない人にはカレンダーを1ページずつめくることも容易ではないが、この作品ではタブを設け、タブの中にも月名の点字を入れることで、すぐに目的の月のページが開けるようになっている。細部にわたって細かい使いやすさの工夫が徹底された、高級旅館の女将のような「おもてなしの心」に満ちた作品である。

作品写真

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